数年前からよくとりあげられるようになった「ビッグデータ」。
お会いする中小企業経営者の多くは「自分たちにはビッグデータなんて・・・」と言います。
どうもビッグデータを
「従来のデータ処理アプリケーションで処理することが困難なほど巨大で複雑なデータ集合の集積物」
というイメージのようです。
しかし、実はその構成を見れば、
「あれ?このデータって?」
と気づくはずです。
下図は「(出典)情報通信審議会ICT基本戦略ボード「ビッグデータの活用に関するアドホックグループ」資料」ですが
どうですか?
「あれ?このデータならうちにもあるよな?」
と思いませんでしたか?
ビッグデータは基本的には量的側面からみられることが多く、先に書いた通りでとてつもなく多いデータのイメージだけが強くなっていますが、質的側面でみると、「事業に役立つ知見を導出するためのデータ」と定義している例もあります。
そしてこのようなデータは、実は企業で運用している様々なシステムに蓄積されているわけです。
上図にもありますが、販売管理システムも通常は単純に販売時の情報を登録しているだけという使い方をしていると思いますが、そこには長年にわたっての販売履歴という側面もあり、そこには購買の傾向や商品の売れ方など様々な情報が隠されています。
ネットショップを経営しているのであれば、そこにも購入履歴やエントリー履歴、またクレームの履歴なども残されていますから、そこにも多くの情報が眠っています。
ご支援させていただくにあたって気づくのは、「多くの企業はデータの蓄積だけで満足している。そのデータを活用していない」ということです。
活用と言うと、「何かに二次利用する」、もっというと「DMを送る」「メルマガを送信する」というような利用をイメージする方が大半だと思いますが、「分析する」というのも立派な活用です。
毎日活動して蓄積されたデータは、会社としての活動の集約です。
そこには多くの事実、そして多くの商売に役立つヒントが埋もれています。
それはただ眺めていても気づかないと思います。
宝の持ち腐れ
になるかならないかは、この情報をどれだけ活用するかにかかっています。