情報活用は経営戦略
IT=情報活用
だといわれても、具体的にどういうことだという疑問を持たれるかもしれませんね。
まず一般的に情報とはなんでしょうか。
雑誌、書籍を読んで得られるもの、メディアから得られるもの、人伝で得られるもの、自分の体験で得られるもの、様々なものが情報です。
それでは企業における情報とは?
商品・サービス情報
社員情報
顧客情報
契約情報
財務情報
など、企業を経営するうえで必要なデータのことです。
多くの中小企業はまだまだ紙ベースの情報管理が一般的で、「顧客カルテ」のような紙で新規顧客の情報用紙を作成し、その後は修正を繰り返す。
しっかりと修正できていればいいですが、社員の手書きですから、面倒くさくていい加減に書いてあるものなどは、ほかの人は読めない。
これでは管理しているとは言えません。
また契約情報や社員情報、商品情報なども印刷した紙をファイリングしているだけで、いざお客さんからの問い合わせで必要になると、期ごとになっていれば大体わかるでしょうが、月ごとになっていたり、逆に年度ごとになっていたりすると見つけ出すのが大変。
これでは情報を活用しているとは言えません。
確かに”情報を集める”という点は、たとえ紙であれしっかりと実践している企業は多いと思いますが、活用のことを考えた整理をしている企業は半数もありませんし、ましてやしっかりと活用している企業は非常に少ないと思います。
活用する
というと、単純に「すぐにデータを引き出せる」とか「自分に必要なデータは常に最新」などというところで活用していると誤解している方が多いのも大きな問題です。
活用するとは、
会社の売上をあげるため、会社の信用をあげるため、顧客数を増加させるため、クレームを減らすため、要するに企業経営の上で日々問題になることを解決するために使うことをいいます。
そして、情報活用というキーワードには、
分析すること
社員や顧客の行動を促すこと
も含まれています。
多くの企業はここが戦略からぬけています。
分析 というと、とても難しいことのように感じるかもしれませんが、要は蓄積されたデータを元に、お客様の購入行動の動向パターンを見つけ出して、それぞれのパターンに応じた販促戦略をたてたり、商品の販売の動きをパターン化して、それぞれに応じた販売戦略をたてたりすることであって、統計のような難しいことまで最初から考える必要はありません。
情報を集めるという点は多くの企業が考えていて実施していますし、、整理もある程度のことはやっているのですが、活用・分析についてはほぼできていない実情で、
「ITは役に立たない」とか、
「ITを導入しても効果がでない」
などと言っている経営者の方と話をすると、残念で仕方ありません。
なぜなら
「情報活用できていないのに効果なんてでるわけがない」
からです。
これまでお手伝いをしてきた企業で、経営者がこのことに少なからず気づいている企業の経営者のITに対する感想は、
「今やなくなると業務が止まる」
「早く手掛けていてよかった。今後も進化させたい」
という言葉をよく聞きます。
情報活用(データ活用) = 集める・整理する・活用する
この言葉を一度真剣に考えてもらえれば、自社でどこにITが活用できるか自ずと見えてくると思います。
そして見えたところにまずは注力してITを活用する。
ITを導入するにはまず自社で真剣に検討することが必要です。
先にも記述しましたが、
集める・整理する・活用する
これをしっかりと念頭においた上で、IT化するメリットが一番わかりやすい業務からIT化を進めることがもっとも重要なポイントです。
情報活用についてまずはご相談ください。