昨今の社会の変化、経済の変化のスピードは、一昔前とは比較にならないほど速くなりました。
「来月の会議までに昨年度との比較表を作成しておくように」
なんてスピードでは、顧客の反応には全くついていけません。
なぜでしょうか?
ユーザー、要するに一般の人達が情報を得る仕組み、これが格段に進化したからです。
少し前であれば、業者より先に情報を得るなんてことはなかったかもしれませんが、今では業者よりユーザーのほうが先に情報を知っていることはよくあります。
このように、今の時代スピードが経営にとって重要です。
この解決は、いくら社員を教育してもなかなか結果がでるものではありません。
そして、もうひとつ、現在の経営で重要とされているものがあります。
会社の状況、売上の状況などの可視化、俗に言う「視える化」です。
実は中小企業の多くは、いまだに営業マンや経営者の勘で次の行動を決めていることが多く見受けられます。
その勘の根拠は”これまでの経験”です。
しかし、その経験はしっかりとした根拠となるものではありません。
結果として、裏付けがなく、もしうまくいかなくても反省もできないという状況に陥ります。
多くの中小企業では、”情報”というものの価値に非常に疎いです。
社員が作成した提案書や見積書は、提出時にチェックするだけで、それ以外は管理もできていないのが現状。
営業マンの活動でさえ、いつ誰がどこに行って何をしていたかを日報や月報という紙で管理していることがまだまだ多く、過去の行動を確認しようにも、大量の紙の中から探すという、とても非効率なことを行っています。
※ここでのポイントは、現場と経営層とのタイムラグ、そして情報の共有ができていないことです。
このようなことを言うと、「紙のほうが持ち運べるし、すぐにひっぱりだせる。」というようなことをいう方も多くいます。
ここでは、決して紙が駄目だと言っているのではありません。
その情報を再利用できるような仕組みがあるかどうかが重要だということです。
情報はただ蓄積しているだけでは無意味です。
蓄積されたものを次の行動のために活かすから情報の価値があるわけです。
経営者がただ帳簿をみて、入出金だけチェックしていても、何の戦略もたてられません。
顧客の購入動向の変化や、世の中の商品に対する反応など、さまざまな情報を必要な時に取り出せなくては、今の競争には勝てません。
「うちはそんなことしなくても、固定客(行政含む)でなりたっているから、頭に全部入っているよ」
ということをおっしゃる経営者もいます。でも、この固定客は永遠ですか?
そして、なぜその固定客は固定客でいてくれるのかを知ってますか?
社員の行動や、会社の状況をいつでも活用できる、顧客の購買動向や商品の売れ行き状況をいつでも把握できる
これは今の時代では必須です。
会社をよりよくするには、まず”情報”を正しく活用すること。
このためには可視化というキーワードは忘れてはいけないものです。
※ここでのポイントは、必要な情報を簡単に収集し、ほしい人がほしい情報だけを簡単に見ることができることです。
システムの導入だけに固執して、ただ情報を集めている企業もまだまだ多くあります。情報収集だけでは情報の価値は何もありません。
収集した情報をしっかりと目で見れる状態にして、それを分析する。
営業マンの行動を常に把握し、会社としてほしい情報を日報として収集し、それを分析することで、営業マンのスキルアップおよびレベルアップ、顧客の満足度アップにつながります。
結果として、顧客満足度がアップすれば自分たちの満足度もアップするわけです。
現在の経営の要素はヒト・モノ・カネの3つではありません。これに情報が追加された4つといわれています。
情報をしっかりと経営に活かせないと経営はうまくいかない時代だということです。
そしてもう一つ言えることは、この4つの要素のうち、企業規模に関係なく活用できるものは”情報”であるということです。
だからこそ自分たちの持つ情報をきちんと可視化し、情報を有効利用することが、経営力アップへの近道と言えるわけです。
以上です。
ITを可視化に活用する方法はさまざまです。またシステムだけが可視化の手段ではありません。
具体的な話はいつでもすることが可能です。
弊社にご連絡いただければいつでもご支援いたします。